空き地だけど使っていない土地は売却すべきかどうか

地方都市では少子高齢化が進み、土地はあるけれど使い道がない、もしくは有効活用するための人手がない、というケースも多く見られます。

手入れも面倒だからつい放置している、という「使っていない土地」。
どうせ高値はつかないからと、あきらめていませんか?

使っていない土地であっても、実は思い切って売却した方が得な場合もあるということを知っていますか?

空いている土地を持ち続けるデメリット

いくら使っていない土地とはいえ、放置したまま持ち続けることにはデメリットが生じます。
例えば、以下のようなものが挙げられます。

・管理に手間がかかる(雑草や動物の住み着きに関する管理が必要)
・固定資産税を払わなくてはいけない
・防犯上良くないことがある(不審者の出入りなどに気がつかない)

特に固定資産税に関して言うと、更地の場合は軽減措置が適用されませんし、滅価償却もない上、収益性もありません。
土地の上に家屋などの建物が建っていれば固定資産税は6分の1になります。

つまり、土地を更地のまま持っていることこそ、大きなリスクとデメリットが生じてしまうのです。

遠く離れた土地こそ、思い切った売却を

先祖代々の土地や、故郷にある土地をそのままにしているケースでは、土地に愛着や思い入れがある場合が多いようです。
自分の代で手放すのはご先祖様に申し訳ない、と考える人も少なくありません。

しかし、自分や家族がその土地の近くに住んでいない場合こそ、早めの売却が有効になるケースもあるのです。

例えばその土地を持ち続けたとして、自分や自分の子供がそこに住む予定はあるでしょうか?
住み慣れた場所から離れているほど、今後そこに住むという可能性は低くなります。
もし相続するとしても、子供や孫は嫌がるかもしれません。

遠方の土地を維持するのは手間もコストもかかります。
毎年、税金だってかかるのです。
土地を利用する予定がないのであれば、これらのコストや手間を削減することを考えた方が良いかもしれません。

もちろん売却に関しては家族や親戚でしっかり話し合う必要があります。
地元の不動産屋に査定を依頼し、いくらで売れそうかなども知っておきましょう。

使っていない土地だからこそ、持ち続けることのメリットとデメリットを冷静に分析し、今後の生活の有効な活用方法を見出しましょう。

【2014年8月8日現在の情報】