
所有している不動産を売却するとき、売りに出すのだからお金が入ってくる、というイメージがあるかもしれません。
もちろん多くの人が、購入額より売却価格のほうが少なくなるのは原則だ、という覚悟はしているかもしれません。
しかし、お金をかけずに物件を売却することはできないと言っても良いのです。
家を売りに出すための費用
物件を売りに出すのにも諸々の費用がかかります。
①仲介手数料
まず、家を売るためには仲介してもらう不動産会社と契約しなくてはいけません。
個人で買い手を見つけ売却することは不可能ではありませんが、コストも手間もかかる上、トラブルになりやすいのでおすすめできません。
不動産会社に支払う手数料は、上限が定められています。
国土交通省の告示により、「税抜き物件価格×3.15%+63,000円」となっています。
もちろん上限というだけなのでこれより安くしても構わないのですが、不動産会社にとっては重要な成功報酬ですので、あまり格安になることはありません。
②リフォーム・クリーニング代
戸建やマンションを売却する時には、見た目の清潔さは価格に大きく影響します。
必ずしもリフォームする必要はありませんが、クリーニングはしておいて損はないといえます。
③引越し費用
先に新居を決めて引っ越しておく方が、売却活動がスムーズになるケースもあります。
内覧も行いやすく、買い手にとってもメリットになるので、手元のお金に余裕がある場合は先に引越しを済ませておくと良いでしょう。
売却を完了するために必要な費用
良い買い手が見つかり、契約を交わすという段階になっても安心はできません。
売却で得た手取り金が手元に入るだけでなく、出て行くお金もまだまだあるのです。
①売買契約書の印紙代
家の売買に関する契約書には、収入印紙を貼らなくてはいけません。
印紙代は契約価格により異なりますが、大体15,000円が目安となります。
②抵当権の抹消にかかるお金
抵当権の抹消は司法書士に依頼することになります。
費用としては司法書士への報酬と、抹消登記の登録にかかるお金を合わせて約2万円が目安です。
以上のほかにも、売却物件の住宅ローンを繰り上げ返済するときの手数料や、さまざまな税金など、意外とお金がかかります。
住居の買い換えや資産管理の際は、売却時の収支について事前に見通しを立てておくことが安心です。
売却価格=手取り金額とはなりませんので、その点は注意が必要です。
【2014年7月2日現在の情報】

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