不動産の価値は何で決まるでしょう。
広さ、新しさ、立地条件。
もちろんこれらの要素は欠かせません。
しかし、不動産物件には付加価値という物が存在します。
不動産を高く売却するためには、この付加価値をより多くつけてあげることも大切です。
不動産の付加価値とは
例えば、築年数が30年以上という戸建は高く売れないのでしょうか。
必ずしもそうとは限りません。
学校が近い、周辺環境が良い、ビジネス拠点になるなど、その不動産を取り巻く要素によっては、思ってもいなかった高値で売れることがあります。
不動産における付加価値とは以下のようなものが挙げられます。
緑視率
緑視率というのは、ある視点から町並みや建物を眺めた時に、視界に入る緑の割合を示す指数のことです。
近年、都市部では「緑に囲まれた環境」がブランド化しています。
都市部に合って緑視率の高い不動産は、それだけで付加価値があるといえるのです。
長期優良住宅
長期優良住宅とは、耐震性や耐久性、省エネルギー性など決められた条件を満たし、長く使用することが可能と認められた住宅のことです。
取得にあたり税制優遇やさまざまな補助を受けることができ、買主にとっても安心感の強い不動産になります。
以上の他、マンションであれば管理人が常駐していること、管理サービスが充実していることなども付加価値となります。
視点を変えて付加価値を見つけよう
長く住んでいると当たり前のことでも、これから購入する人には画期的で魅力的にうつることがあるかもしれません。
不動産を売却する時には、その物件に関する情報を事細かに集め、少しでも付加価値になりそうな要素を見つけ出しましょう。
例えばファミリー向け物件においては、「学区域」がアピールポイントになり得ます。
新築ではあるが学区域のはずれで子供が登校するのに時間がかかる物件より、中古住宅ではあるが学校が近くて通いやすい物件の方が、親心に響くからです。
また、道路拡張や街の開発事業などの予定も付加価値につながる要素になります。
現在は市場価値が低い不動産でも、周辺環境が整備される予定ならばビジネスチャンスや生活環境の改善が予期されます。
この場合次の住居者だけでなく、店舗経営者や不動産会社もターゲットになり得るのです。
不動産には目に見えにくい付加価値がつくこともあります。
売却の際にはさまざまな視点で物件を見直し、できるだけ多くの付加価値をつけて売却活動に臨みましょう。