シロアリは住居者が気づかないうちに侵入し、いつの間にか不動産を食い荒らしてしまいます。
シロアリの存在に気がついた時にはすでに遅し、というケースも珍しくはありません。
なかなか見つけにくいシロアリ害は、どう防いだらよいのでしょうか?
シロアリがいるかどうか調べる方法
家をシロアリから守るには、早い段階で発見することが重要です。
「もしかしたら、うちにシロアリがいるかも」と思ったら、以下のポイントでチェックしてみましょう。
①蟻道の有無を確認
シロアリは暗いところが大好きで、地下を通って建物に侵入してきます。
その際、排泄物で作った「蟻道」と呼ばれる道を作りながら移動する習性があります。
もしや、と思ったら床下をのぞいて、基礎コンクリートや土台に蟻道がないかどうか確認してみましょう。
特にコンクリートや土台の角は念入りにチェックしましょう。
②羽アリを見かけたら要注意
春から夏にかけて、羽アリが家の中にいたり、電灯に集まってきたりしたら要注意です。
一般的なアリの羽アリと、シロアリの羽ありは外見上に大きな違いがあるので見分けることができます。
触覚がじゅず状で体にくびれがなく、前後の羽が同じ大きさのものはシロアリです。
③立て付けが悪くなっていないか確認
扉やふすま、障子の立て付けが悪くなったり、床がふわふわした感じになってきたらシロアリ害を疑いましょう。
シロアリに食われたことで柱などが沈下している可能性があります。
④異音がしないか叩いてみる
シロアリに食い荒らされた木は、中が空洞になってしまいます。
ハンマーなどで叩いて空洞音がする、ちょっとしたことですぐ削れるなどの異変に気がついたら、シロアリがいるかもしれません。
シロアリ対策について
シロアリは見つけたら早期に駆除すること、いない場合は防虫対策をしっかりしておくことが重要です。
シロアリ対策は土壌処理と木部処理の二つの方法があり、前者はシロアリの侵入経路である土に薬剤を散布する方法、後者は建物の木部に薬剤を塗布するなどしてシロアリを防ぐ方法です。
いずれも専門家の知識と技術をもって行うことが効果的なので、素人判断をせず、専門業者に依頼することをおすすめします。