築年数が経っても高価値な家にしよう!「長期優良住宅」とは

住宅は築年数が経つほど建物自体の価値は下がるものだと言われています。
一戸建の場合は、一般的に築20年を超えると建物は無価値と判断されてしまいます。
つまり、長く住んだ愛着のある家でも、いざ売ろうと思ったときには土地の分の価値しか期待できないということになります。

しかし、築年数が経過してもできるだけ高い価値を維持する方法はいくつかあります。
こまめなメンテナンスを行い建物の傷みを軽減する方法や、リフォームなどで付加価値をつける方法。
さらに、近年注目されているのが、「長期優良住宅」という制度です。

長期優良住宅とは

長期優良住宅というのは、2009年に施行された「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」にもとづいた考え方です。

この法律は、住宅解体時の廃棄物を減らし、建て替えや住宅取得費用といった消費者の負担を軽くしたり、中古住宅市場を活性化させるという目的のもと発足した制度です。
具体的に言うと、長寿命住宅の認定制度、ということになります。

「長期優良住宅」に認定されるためには、いくつか条件があります。
例えば耐震性や耐久性能に優れ、省エネルギー性でメンテナンスがしやすい住宅であること。
さらに地域の町並みと調和しているか、必要な広さが確保されているかなど、条件を全て満たしていることが求められます。

長期優良住宅の認定を受けることのメリット

この制度の認定を受けた住宅は、住宅ローン控除やフラット35Sの優遇を受けることができます。
住宅ローン控除については、10年間の最大控除額が一般住宅よりも100万円アップ。
フラット35Sについては、金利の引き下げ期間が10年間に延長されることになるのです。

この他、不動産取得税や登記時の登録免許税、住宅購入後の固定資産税なども軽減されます。

そしてなんといっても、長期優良住宅のメリットは国が保証するクオリティです。
中古市場において、住宅の安全性や耐久性、住み心地は非常に重要視されますが、長期優良住宅の認定を受けているとなると購入希望者に大きなアピールとなります。

築年数が経っても下落しない不動産価値を維持するために、長期優良住宅という制度について知っておきましょう。