中古住宅を売りに出す場合、どうしても外観が見劣りする物件というものがあります。
内装はきれいだけどデザインに古さを感じる、外壁の傷みが目につくなど、見た目のマイナス要素は買主の購買意欲にも影響します。
しかし、外観をきれいにすればいいというものでもないのです。
古い物件こそ、外観に一手間を加えよう!
建物の外観は一番最初に目につく部分。
購入希望者を出迎える「顔」となります。
とはいえ、これまで経てきた時間が一番表れるのも、この「顔」の部分なのです。
では外観はそのままで勝負するべきなのでしょうか?
答えは「ノー」です。
「顔」をきれいにし、第一印象を良くすることが売却を成功させるための近道。
でも具体的にどうすればいいのでしょう。
それは周囲との「調和」です。
古い建物ほど、周囲から浮いて見えてしまいます。
なぜかといえば、塗料の具合や色合いが、周りの比較的新しい物件と異なるから。
建物自体のデザインはそう簡単に変えられませんが、色合いや清潔感は意外と簡単に改善することができます。
例えば、外壁の塗り替えは2階建ての一軒家で75万円くらいから可能です。
劣化した屋根を化粧スレートという洋風素材に葺き替えるのも、70万円前後から行うことができます。
パッと見て目に飛び込んでくる部分だからこそ、受ける印象は良くも悪くも、大きく影響するのです。
周囲の町並みや自然と調和した外観を
町の風景は時代と共に変わります。
緑の多かった場所に住宅が増えたり、戸建の多かった地域にマンションが建ったり。
長く建っている建物ほど、時代の流れから取り残された外観になりやすいもの。
そこで、周囲の風景を調和した見た目を取り入れましょう。
例えば、戸建が多く落ち着いた町並みなら、シックで上品な色合いの外壁に塗り替える。
モダンで新しいマンションが多くなった町では、高級感のある素材で屋根を美化するなどの方法があります。
築年数が経っていても快適に住める住宅は多いのですが、見た目が古臭いとどうしても購入希望者に敬遠されがち。
新しく住む人が「中古なのに、古さを感じない」と思うような物件を演出することが重要なのです。