中古マンション人気は持続するのか?市場傾向から考える

2014年前期にかけては、消費税アップに合わせ、新築戸建の駆け込み需要が高くなりました。
しかしそれ以前から続いている中古住宅・特に中古マンションの取引についても、相変わらず増加基調が続いています。

中古マンションが人気な理由

なぜ今、中古マンションが人気なのでしょう。
中古住宅の最大の魅力は、価格の安さです。
例えば首都圏で成約した中古マンションの1平米あたりの平均単価は、築5年以内の住宅の半額以下となるのです。

さらに、築30年以上のマンションは市場に流通している数が多い、ということも挙げられます。
価格が手頃で選択肢も多いため、中古マンションは住宅購入希望者にとって大きな魅力となるのです。

また、近年は「リノベーション」という考え方も浸透し、中古マンションを安く買い、自分好みにリフォームして住む、というスタイルも定着しています。
建物自体は古くても、自分好みにカスタマイズして住むことができるというのは、中古住宅ならではの魅力と言えるでしょう。

今後も中古マンション人気は続くか

現在も人気があるとはいえ、需要と供給のバランスが崩れつつある中古マンション事情。
この数年は市場に流通する物件数が減少気味にあり、買いたいという人と売りたいという人のマッチングにズレが生じている状況にあります。

しかし、今後さらなる消費税増税の予定や、東京オリンピックによる不動産市場の活性化も期待されています。
これまで買い控えていた購入希望者が、思い切って住宅購入を決断することも予測され、、今後も中古マンションの人気が維持されると予測できます。

特に都市部では、築年数が古いからこそ好立地にある中古マンションも多く、周辺環境も成熟し、住み良い環境が完成しているというメリットもあります。
新築と違って、購入から入居まで短時間で済ませることができ、増税前に買いたいという人にはぴったりの物件だとも言えます。

新築住宅は多くの人の憧れですが、中古には中古ならではの魅力や強みがあるのも事実。
今後も、不動産市場における中古マンション人気は衰える気配がなさそうです。